櫻井翔くん、好きだよ。
櫻井翔くん。
約10年前に好きになった人。
今日も今日とて櫻井くん、大好きだよ。
私が今日まで生きているのは嵐、そして誰より櫻井くんがいたからです。
私は中学生の時、虐められていました。
当時は「こんなのは虐めじゃない。これくらい耐えないといけない。自分はこんな人達に虐められるような人間じゃない。」と自分に言い聞かせながら毎日学校に通っていました。
ある時は「死ね」と書かれた紙切れが自分の教科書に貼り付けられていたり、ある時は授業中、クラス全員に聞こえる声量で悪口を言われたりしていました。
忘れもしない中学2年生の時のスキー合宿。つらくてつらくて1人トイレに篭もり、櫻井くんの写真を眺めながら泣きました。助けてくれる友達はいませんでした。
心を許せたのは櫻井くんだけでした。
辛い日々に終わりはなく、学校に行けば陰口を叩かれ、白い目で見られ、心を許せる友人もあまりいませんでした。
あの時の私は周りにいる人はみんな敵だと思いながら生活していました。
櫻井くん以外みんな。
そんなつらい日常の中で私を笑顔にしてくれたのも櫻井くんでした。
毎週楽しみだった「ひみつの嵐ちゃん」や「VS嵐」。少ないお小遣いを持ってTSUTAYAに走り、ファンになる前の嵐が出演しているドラマや映画を借りては見て、聞いたことのないアルバムも全て借りました。初めて親に買ってもらったCDは「5×10」だったし、初めて自分で予約して買ったのは「Monster」でした。
オタクが死ねないって言うのは本当だなと思います。
そんなことが楽しみで仕方ありませんでした。
楽しみは全て嵐でした。
とても狭い世界で生きていたのかもしれません。
でも私にとって確かに嵐は世界の全てでした。
きっと嵐がいなければ私はとっくに死んでいたと思います。いじめられていることを親にも相談できずに抱えて今日まで生きることなく死んでいたと思います。
だから感謝しかないのです。
5人のように笑って生きていきたいと思いました。
トップアイドルと呼ばれる5人が誇らしくて、そんな嵐のファンとして恥ずかしくないように生きようと思いました。
櫻井翔のように気高く、まっすぐ、かっこいい生き方をしたいと思いました。
嵐がいる世界なら明日も生きてみようと思いました。
そして世界の全てだった嵐は、私にもっと広い世界を教えてくれました。
もっともっと楽しいことも嬉しいこともあると教えてくれました。
重岡大毅くんのファンになったのも嵐がきっかけです。
そうして私はだんだん櫻井翔を追いかけきれなくなりました。
ただ私の力不足に尽きると思います。
嵐と一緒に歌番組に出演していたことをきっかけにジャニーズWESTを好きになり、そのバックで踊る関西ジュニアを好きになり、だんだんと櫻井翔に注ぐ力は小さくなりました。
だから何度も何度も降りようと思いましたができませんでした。
だって櫻井くんは私の全てで、私の人生そのもので、降りることは自分の人生を否定して生きていくことと同じだと思ったから。
状況的には降りていたものの気持ちはまだ櫻井くんを担当していたいという矛盾が私の中に生まれました。
なんだかとても複雑で気持ち悪い。
もうそんな感情は捨てることに決めました。
間違いなく、まだ櫻井翔が好きです。
でも櫻井くんが変わっていくように私もきっと変わったのです。
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、永遠に櫻井くんだけが一番なんだなと思ってたし、櫻井くんだけを応援していく人生だと思ってたけど案外人生も自分も思った通りにいかないもので。
櫻井くんが一番じゃなくていい人生がありました。
私はあなたの担当を降ります。
決して嫌いになったのではありません。
ずっとずっと支えてくれた感謝に溢れているし、きっとこれからも櫻井くんは私の大好きな人で、大切な人です。
それに変わりはありません。
ただ少し力を抜いて、頑張らずに遠くからあなたを応援しようと思います。
ごめんね。もっと頑張ってあげられなくて。
ごめんね。ずっと櫻井くんだけを応援してあげられなくて。
「私がもっとお金も時間も余裕もあるオタクだったら。」
そんなタラレバのことを考えると罪悪感に押しつぶされてしまいそうです。だって何度も言うけど私にとってあなたのために頑張ることは生きることと等しかったかったし、担当を続けることで櫻井くんに恩を返し続けることが私のやるべき事なのだと信じていました。
でもオタクは義務じゃない。
楽しくオタクをしていくために私は櫻井担を降りるのです。
担当を降りたら少し身軽になりそうだし。
もっと気楽に5人のこと応援できそうだし。
私は私のために櫻井翔を降ります。
たくさんの幸せをもらっていながら少しも返せていなくてごめんなさい。
あなたを担当していた時間、私は本当にずっと幸せでした。
担当はジャニーズのパイオニアで、ジャニーズ初のキャスターで紅白司会も務め、国立競技場で誰よりもたくさんのコンサートを開催した。
そんなことが嘘でなく言えるのは櫻井担だけです。
こんなにも誇らしい思いをさせてくれてありがとう。
あなたがいてくれたおかげで私はあなたから離れても生きていけるようになりました。
あなたが近くにいなくても泣かないようになりました。
あなたじゃない誰かに笑わせてもらえるようになりました。
櫻井担として生きた10年間は私の宝物だから、この過去は捨てずにずっと持っていようと思います。
あの時の自分を否定することなく、誰よりも櫻井翔が好きだった自分と一緒に生きていきます。
また必要になったら櫻井くんに頼るけど許してね。
会いたくなったらコンサートにも行くし、聴きたくなったら5人の歌も聴くけど許してね。
もう担当を降りた身でこんなことを言うのはおかしいかもしれないけど言わせてください。
大好きな櫻井翔くん。
今までずっとありがとう。
これからもずっと大好きだよ。
寒いけど風邪ひかないようにね。